石垣島の自然に囲まれたのどかな農場です。
小川ふぁーむは、石垣島の崎枝地区にある、珊瑚の海を見渡す高台にあります。付近には、絶景・夕日スポットとして有名な御神崎もあります。
私たちがこの地へ訪れた時は、背丈が3mにもなるススキが茂る耕作放棄地でしたが、ほとんど大型機械は使わず、一家仲良く、手造りで、美しい放牧地と立派なマンゴーハウスを作り上げました。
石垣島は、その温暖な気候により、日本で一番草が伸びます。その豊富な草は、元気いっぱいの牛たちを育み、果樹園の敷き草としても利用されます。だから、小川ふぁーむでは、有機物たっぷりの土でマンゴーを育つのです!
当時、この地は草丈2mを越すススキ等が生えている耕作放棄地でした。
草刈機でそのススキを刈り取り、のこぎりで雑木を伐り、火入れしました。
次に、再生する雑草だけを駆除しながら、牧草の種を撒き、芝型牧草の苗を植えました。
土を流さぬよう、大型機械で耕したりしないで、徐々に牧草に遷移させていく形で放牧地造成に挑戦しました。
はじめて牛がやってきました。
初代の母牛『はつみ』です。
まだ雑草だらけの放牧地で、来たばかりの彼女は、とても不安そうでした。
それでも、懸命に草を食み、たくましく成長していきます。
翌月には、続いて、3頭の母牛を導入。
彼女らの活躍で、雑草やススキは加速的に牧草に遷移していくことになります。
はじめて子牛が生まれました。
放牧地も牧草で満たされてきて、
子牛たちは緑の草原を駆け回りました。
マンゴーハウスの建設も始まり、
小川ふぁーむは活気づいてきました。
マンゴーハウスが出来上がり、4月にはマンゴーを定植しました。
植え付けた時は、本当に頼りない苗たちでした。
その後、放牧地では順調に牛が増え、子牛を出荷し続けています。
マンゴーハウスからも、平成22年から出荷がはじまりました。
ところが、平成24年は大不作となり、改めて農業の厳しさを体験しました。
今後は、その経験を活かし、より美味しいマンゴーを育てていきたいと思っております。
自然・環境に優しく、家畜・作物に優しく、人に優しい農業を心がけることで、農業の多面的な役割を見直し、持続可能な農業を目指します。
具体的には、以下のようなこだわりを持って農業を営んでいます。
私達の暮らしている石垣島は、貴重な固有生物が多数生息する南西諸島に属し、世界でも有数の美しい珊瑚礁に囲まれた島です。
そんな石垣島で農業をするということは、美しい自然を保全、管理する義務を同時に負うことであると、私達は考えます。
そのために、私達は土を流さない努力を怠りません。
小川ふぁーむでは、100%放牧で牛を養っています。
牛たちは悠々と草を食み、自然に近い姿で、ストレスなく健全に育ちます。
草で牛を育てることは、輸入濃厚飼料の使用を最小限に抑え、
フードマイレージの観点から環境への負荷を軽減していることでもあります。
日本で最も草が育つ地域である石垣島のメリットを最大限に活かした
家畜・自然に優しい畜産の形です。
草生栽培とは、果樹園の下草を生やした状態で管理する栽培方法です。
草が地面を覆っているおかげで、激しい降雨でも土が流れません。
草生栽培には、化学肥料や農薬の使用を減らしてくれる効果も期待できるので、マンゴー栽培においてもっともこだわりをもって取り組んでいます。
詳しくはこちら⇒草生栽培について
以上の他にも、農場周辺の美化に努め、地域の景観保全に貢献します。
大好きなこの島が、もっともっと、素晴らしい島になりますように。